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【第1回】HIを鍛えよう: 「HIとは何か? - 今こそ磨くべき人間の叡智」〜直感力と視点、想起と芸術的衝動。今駆け抜けるAI時代の自立革命

  • 執筆者の写真: Hiroshi Abe
    Hiroshi Abe
  • 7月13日
  • 読了時間: 7分

更新日:7月14日

第1回】HIを鍛えよう: 「HIとは何か? - 今こそ磨くべき人間の叡智」〜直感力と視点、想起と芸術的衝動。今駆け抜けるAI時代の自立革命

目次

◆ まずはじめに

• 結論から先に言おう

◆ HIとは何か?

• このブログにおけるHuman Intelligenceの定義

• 従来の直感力論との違い

• HIが目指すもの

◆ AIとHIの根本的な違い

• ChatGPTは感じるのか?

• 感性と直感の違い

◆ なぜ私がHIについて語るのか

• ビジネスシーンでの多くの失敗とHI

• 商談での機微を読み取る力

• 市場の違和感を察知する力

◆ HIを構成する三つの要素

• 「視点」を広げること

• 「想起」を戦略的に活用すること

• 「芸術的衝動」を大切にすること

• 【次回予告】



◆ まずはじめに

⚫︎結論から先に言おう

HIを鍛えること。この先、HIと自立革命が重要になってくると思っている。

「市場価値を高めよう」「スキルを身につけよう」といった声ばかりが聞こえてくる現代。でも、「市場型人間」を突き詰めるだけでは、この先のAI時代において、あなたという個性がさらに埋没してしまうのかもしれない。


本格的なAI時代に無闇に流されるだけでない、新しい視点を探しながら自身の存在価値を見極めていこうとするあらゆる業界の人と、これから社会に向けて、アイデンティティを保ちながら未知の世界へ飛び立とうとする感度の高い若者たちへ向けて書いている。


このブログは、AIはもちろん知って使えた方が良い、だが、違う視点も豊富に持ちながら自身の能力を磨くことも大切だ、という話だ。


ちょっと、これを読んでるIQの高いあなた、頭の回転が早すぎて色々考えてしまうあなた、読解力センスが優れていて色々深読みしてしまうあなた、そう、画面の前の「あなた」です。


このブログは直感的に感じてほしい(笑)


◆ HIとは何か?

⚫︎ このブログにおけるHuman Intelligenceの定義

まず最初に、HIとは何かを説明しよう。


HI=Human Intelligence(人間性知能)。


そして、このHIの核心にあるのが「直感力」だ。


「直感力」と聞くと、なんだかスピリチュアル系の話かと思うかもしれないが、そうではない。ここで語るのは、瞑想や精神世界の話ではなく、現実社会で実際に機能する、極めて実践的な人間の能力についてだ。


まず断っておくと、Human Intelligence(人間知能)という言葉は、文脈によって様々な意味で使われる。心理学ではIQで測定される認知能力を指し、AI分野では機械に対する人間の知能全般を、軍事分野では人的諜報活動を意味する。


しかし、このブログで私が使う「HI(Human Intelligence)」は、それらとは異なる。

私がいうHIとは、社会的動物としての人間が、AI時代において自立するために必要な能力、特に「直感力」とそれに関連するものを指している。


これは、従来のスピリチュアルや自己啓発で語られる「直感力」とは根本的に異なる概念だ。それは単なる「正しい判断をする能力」ではない。


人間らしく生きるための本能であり、人間性そのものを守るための武器だ。


⚫︎ 従来の直感力論との違い

従来の直感力論は、主に以下のような特徴がある。

• 個人の成功や自己実現のためのツール

• 瞑想やマインドフルネスによる内面改善

• 「より良い判断をするため」という個人主義的アプローチ


これに対して、このブログで書いている直感力を核とするHIとは異なる視点に立つ。


⚫︎ HIが目指すもの

AI時代に求められる「人間性知能(HI)」という知性は、以下のような特徴がある。

• AIに依存する社会構造からの「集団的自立」を可能にする力

• 人間本来が持つ芸術的衝動や創造性を発揮する力

• 効率や論理を超えた「生きる喜び」を感じ取る力

• 文化的な「間」や「余韻」を理解する、人間独特の感性


つまり、このHI論は「人間復権論」なのかもしれない。


それは個人的な成功ツールではなく、社会的動物としての人間が、本来の創造性と社会性を取り戻すための手段でもある。


HIを鍛えよう: 「HIとは何か? - 今こそ磨くべき人間の叡智」〜直感力と視点、想起と芸術的衝動。今駆け抜けるAI時代の自立革命

◆ AIとHIの根本的な違い

AIとHIの違いを、具体例で考えてみよう。


⚫︎ ChatGPTは感じるのか?

ChatGPTは膨大な情報を処理できるが、枝豆とシャブリの組み合わせに「朝霧に包まれた漁港のような情緒」を実質的に感じることはできない。AIには文化的な「間」や「余韻」を理解することが難しい。


これは、人間独特の感性であり、HIの源泉でもある。


それは論理では説明できない、人間が社会的動物として長い時間をかけて育んできた文化的知性なのだ。


⚫︎ 感性と直感の違い

そして、感性と直感は似ているようで、少し違う。


感性は、美しいものや心地よいものを感じ取る力。「この色の組み合わせが美しい」「この音楽が心に響く」といった感覚だ。


直感は、まだ論理的に説明できない答えを感じ取る力。「この方向が正しい」「この人は信頼できる」といった判断力だ。


どちらも、データや論理だけでは説明できない、人間独特の能力だ。HIは、この両方を統合した総合的な人間性知能だ。


◆ なぜ私がHIについて語るのか

⚫︎ビジネスシーンでの多くの失敗とHI

なぜ、私がHIについて語るのかというと、端的に言えば、「たくさん失敗してきたから」ということになる。私は複数の会社を起業し経営し、多くの成功と失敗を重ねてきた。その過程で気づいたのは、データや論理だけでは説明できない「何か」が、重要な局面で決定的な役割を果たすということだった。私の経験でも、HIが重要な役割を果たした場面がある。


⚫︎ 商談での機微を読み取る力

大きな商談の場面で、相手の表情や声のトーンから「この提案は受け入れられない」とHIが働き、その場で戦略を変更して成功したことがある。データ分析では見えない、人間同士のコミュニケーションの機微を感じ取ることができたからだ。


⚫︎ 市場の違和感を察知する力

新規事業を検討する際に、市場データは良好だったが「何か違和感がある」というHIから撤退を決断し、後にその市場が大きく変動したことも経験している。


こうした経験を、あとから振り返って反芻できたのは最近だ。つまり、自身の直感力を認識することができたということ。AI時代の到来を目の当たりにして、この「説明できない力」こそが人間の最後の砦だと確信するようになった。


この分野の専門的な社会学者たちの、客観的分析、理論構築、学術的厳密性によるものではなく、失敗と成功を重ねながら実際に市場で揉まれながらHIを活用してきた実体験、実践的応用、現場での有効性などの現場感覚を捉えているつもりだ。


理論より「使える知識」を、もちろん主観的にはなるが、理解しているつもりだ。だからこそ、HIについて語りたいと思う。HIはこれから大切になってくると確信している。


◆ HIを構成する三つの要素

HIを鍛えるために、私は三つの要素が重要だと考えている。


⚫︎「視点」を広げること

思い込みの檻から抜け出し、多角的に物事を見る力


⚫︎「想起」を戦略的に活用すること

過去の経験や記憶を創造的に組み合わせる力


⚫︎「芸術的衝動」を大切にすること

論理を超えた感性や創造性を育む力


この三つの要素が統合されたとき、真のHI(人間性知能)が発揮されると考えている。次回からは、なぜこのHIが今必要となる背景について、AI時代の現実を直視しながら解説していこう。あなたの中にはたくさんの可能性が眠っている。あなたの眠っていたクリエイティビティが目覚めてくるかもしれない。


では、また次回にお会いしましょう。



【次回予告】

次回は「AI時代の現実を直視せよ」と題して、AIによって価値が失われつつある仕事の実態を踏まえながら、AGI・ASI到来の専門家予測、そして数十年前の日本の漫画家や海外SF作家たちが予見していた未来について詳しく見ていく。


2027年AGI、2030年代ASIと予測されている、この変化の波を理解することで、私たちはより良い準備ができるはずだ。 未来は明るく開けてくる。なぜなら、あなたは今、従来の直感力とは異なる「HI(人間性知能)」という概念に出会ったからだ。


ぜひ「スキ」や「フォロー」をお願いします!また、あなたが感じた「人間らしい瞬間」や「AIには真似できないと思う体験」があれば、ぜひコメントで教えてください。皆さんの体験が、HIをもっと深く理解する上で大切になります。


AI時代だからこそ、私たちは人間らしく生きる力を取り戻そう。


一緒にHIを鍛えていきましょう。



プロデューサー/カルチュラル・ビジネスアーキテクト←多彩な業界と事業経験←複数M&Aイグジット←国内外7社創業←IT×店舗×飲食×商業不動産×エンタメ←大手音楽プロダクション新規複合型施設ブランドマネジャー。旅/選食/酒/音楽/フラットトレイル/エクスプロア散策/固定観念フリー

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