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コモディティ化を回避せよ:~日本人DJ×洋楽アーカイブ。「パティーナ大阪」ホテルと空間コンテンツ。ルイヴィトンとファレル。真正性への気づき~
パティーナ大阪「SONATA BAR & LOUNGE」で体験した、DJ・音楽文化を軸とした革新的な高級ホテル戦略。日本人DJ×洋楽アーカイブという文化現象に象徴される「節操のない(優れた)創造力」が、真正性と商業性のバランスを保ちながら新たな体験価値を創造している。
優れたDJは単なる音楽の再生者ではなく「文化の翻訳者」として、空間・場所・人・酒・時間を有機的に統合する。音楽が味覚に与える科学的影響や、日本酒の杜氏が古歌を歌いながら発酵を促進する伝統的智恵も、音と体験の深い関係を示している。
世界の高級・ライフスタイルホテル事例を分析すると、The Standard HotelsやAce Hotelsなどでは音楽プログラムを導入しているが、カペラホテルズのような最高級ブランドでの常設音楽空間は極めて稀だ。
現代の新世代旅行者は「手厚い重厚なおもてなし」から「ライトで哲学的な参加型体験」を求めている。大阪という「緩さ」を備えた風土で誕生したパティーナブランドは、日本独自の文化融合力が世界に示す「真正性への気づき」の象徴かもしれない。

Hiroshi Abe
4 日前読了時間: 21分


音と振動が織りなす美味と体験価値〜サウンドバス、SPA、日本酒、そしてナイトラウンジまで
ウェルネス分野で注目されるサウンドバスが、ハリウッドセレブの間で広く愛用され、日本でも普及中。W大阪のフローティングサウンドバスなど、ライフスタイルホテルのSPAコンテンツとしても威力を発揮している。人体の70%以上が水分のため、音の振動が細胞レベルで代謝や治癒反応を促進する可能性がある。
食品・飲料業界では、チリのモンテス・ワインが24時間グレゴリオ聖歌を流してワイン熟成し品質向上を実現。日本酒造りでも杜氏が古歌を歌いながら攪拌する伝統手法が、麹菌や酵母の活動を科学的に活性化させている。
音の振動は水の分子配列を変化させ、微生物の生命活動に影響を与える現象は「サイマティクス」研究で解明されている。古代から現代まで人類は本能的に音の力を活用してきたが、現代科学がその効果を分子・細胞レベルで証明開始。
この発見により従来の味覚や嗅覚を超えた新しい感知システムの存在が示され、「味わう」行為の定義が変わる時代の到来を予感させる。

Hiroshi Abe
6月7日読了時間: 8分
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