top of page
検索


【掲載のお知らせ】月刊プロパティマネジメント取材記事
本特集では、不動産投資環境の変化──金利上昇や建築費高騰、取引市場の過熱化──を背景に、“ブランド”や“コンテンツ”といった異業種との融合によって、不動産の収益性と価値をどう高めていくかが問われています。当社はその文脈のなかで、「カルチャーと経済を融合した事業創造」や「コンテンツ×空間」による価値設計への取り組みについて取材いただきました。

Hiroshi Abe
9月4日読了時間: 2分


コモディティ化を回避せよ:~日本人DJ×洋楽アーカイブ。「パティーナ大阪」ホテルと空間コンテンツ。ルイヴィトンとファレル。真正性への気づき~
パティーナ大阪「SONATA BAR & LOUNGE」で体験した、DJ・音楽文化を軸とした革新的な高級ホテル戦略。日本人DJ×洋楽アーカイブという文化現象に象徴される「節操のない(優れた)創造力」が、真正性と商業性のバランスを保ちながら新たな体験価値を創造している。
優れたDJは単なる音楽の再生者ではなく「文化の翻訳者」として、空間・場所・人・酒・時間を有機的に統合する。音楽が味覚に与える科学的影響や、日本酒の杜氏が古歌を歌いながら発酵を促進する伝統的智恵も、音と体験の深い関係を示している。
世界の高級・ライフスタイルホテル事例を分析すると、The Standard HotelsやAce Hotelsなどでは音楽プログラムを導入しているが、カペラホテルズのような最高級ブランドでの常設音楽空間は極めて稀だ。
現代の新世代旅行者は「手厚い重厚なおもてなし」から「ライトで哲学的な参加型体験」を求めている。大阪という「緩さ」を備えた風土で誕生したパティーナブランドは、日本独自の文化融合力が世界に示す「真正性への気づき」の象徴かもしれない。

Hiroshi Abe
6月12日読了時間: 21分


枝豆とシャブリと日本の異常な文化融合力(エディット力 ・アレンジ力)
この記事は、日本独特の食文化と文化融合力について論じた考察である。
筆者は枝豆とシャブリ、メザシとブラン・ド・ブランという異質な組み合わせから話を始め、和と洋の食材が持つ文化的背景の違いを超えて深層で響き合う現象を紹介している。さらに、するめとクレマン・ド・ブルゴーニュ、いかの塩辛とカヴァ、からすみとプロセッコなど、日本の食材と西洋の酒類の魔法的な組み合わせを具体的に提示している。日本人の食生活の多様性について、月曜はパスタ、火曜は卵かけご飯、水曜はタイカレーといった一週間の例を挙げ、これが世界的に見て異常なほどの多様性であることを指摘している。筆者が50カ国100都市を回った体験から、他国では自国中心の食文化が根強く、日本のような「無節操な雑食性」は存在しないと述べている。
カレーパンや焼きそばパンなどの日本オリジナルの惣菜パンが海外で人気を博していることや、日本人によるフランスパンやクロワッサンが世界一美味しくなったという例を通じて、日本の優れたアレンジ力を論証している。最終的に、日本は一般市民がアクセスできる食の多様性と質において世界一のグ

Hiroshi Abe
6月9日読了時間: 6分


音と振動が織りなす美味と体験価値〜サウンドバス、SPA、日本酒、そしてナイトラウンジまで
ウェルネス分野で注目されるサウンドバスが、ハリウッドセレブの間で広く愛用され、日本でも普及中。W大阪のフローティングサウンドバスなど、ライフスタイルホテルのSPAコンテンツとしても威力を発揮している。人体の70%以上が水分のため、音の振動が細胞レベルで代謝や治癒反応を促進する可能性がある。
食品・飲料業界では、チリのモンテス・ワインが24時間グレゴリオ聖歌を流してワイン熟成し品質向上を実現。日本酒造りでも杜氏が古歌を歌いながら攪拌する伝統手法が、麹菌や酵母の活動を科学的に活性化させている。
音の振動は水の分子配列を変化させ、微生物の生命活動に影響を与える現象は「サイマティクス」研究で解明されている。古代から現代まで人類は本能的に音の力を活用してきたが、現代科学がその効果を分子・細胞レベルで証明開始。
この発見により従来の味覚や嗅覚を超えた新しい感知システムの存在が示され、「味わう」行為の定義が変わる時代の到来を予感させる。

Hiroshi Abe
6月7日読了時間: 8分


時代へ向かう精神性『コモディティ化から離脱せよ』AI時代に融合するグランジカルチャーの反骨精神と反商業主義
ディズニーの実写版『白雪姫』の歴史的大惨敗と、東京で開催されるパティ・スミスの展覧会。一見無関係に見える二つの出来事が示しているのは、現代における文化的地殻変動の兆候だ。
現代のヒットチャート音楽に代表されるコモディティ化(独自性を失い、画一的な商品として大量生産される現象)に対し、人々は飽きを感じ始めている。特にAIカルチャーネイティブ世代は、マーケティングによって製造された完璧な商品ではなく、不協和音的で不完全な人間らしさを求めている。
1973年開業のCBGBから生まれたニューヨーク・パンクの「DIY精神」「反商業主義」「生のエモーション」は、1980年代後半のシアトル・グランジへと受け継がれた。そして今、これらの精神性がAI時代の新たな価値観と融合している。グランジとAIカルチャーは共に、メインストリームが作り上げた枠組みに対する破壊者として機能し、より本質的で人間らしいあり方を模索している。
音楽の選び方、ファッション、職業選択、生き方全般にわたって、コモディティ化から離脱する新しいグランジの進化版のような文化潮流が、今まさに育まれてい

Hiroshi Abe
5月25日読了時間: 12分


AIネイティブと可処分所得・日本全体と30年データから見る経済的制約・AIとデジタルカルチャーと「所有から利用へ」・変わりゆく時代の新たな価値観
テクノロジーの進化により情報とモノが溢れる現代、AIネイティブ世代の価値観変化は単純な世代論では説明できません。実は経済的制約が大きな要因として背景にあるのです。
30年間のデータ分析により、収入停滞と社会保険料・住居費・物価上昇の「三重の負担増」が若者だけでなく日本全体を圧迫していることが明らかになりました。東京一人暮らしの25歳の自由に使える金額は月約4万円。これが現実です。
特に注目すべきは「所有から利用へ」の流れ。これは理想的なライフスタイルの選択ではなく、経済的制約による必然でした。デジタル化の恩恵を享受する一方で、経済的基盤を不安定にし「所有できない」状況を作り出したのです。
時代の価値観はすでに変わってしまいました。アメリカのハイテク企業で起きている大規模リストラは予測ではなく現実です。明確な生き残り戦略は見えませんが、まずはこの変化を根底で理解することから始める必要があります。

Hiroshi Abe
5月20日読了時間: 8分


AIとデジタルカルチャー:プロジェクト「AI 2027」→潜在的リスク予測シナリオ/日本の若者世代:不確実な未来への適応戦略
私たちの日常に浸透するスマートフォンや電子決済などの「デジタルカルチャー」は、生活を便利にするツールとして機能してきた。しかしAI技術は根本的に異なる。AIは単に生活に溶け込むだけでなく、「人間の在り方そのもの」を問い直す存在である。
元OpenAI研究者らによる「AI 2027」プロジェクトは、2027年までにAIが人間の能力を大幅に超える「超知性」に到達する可能性を予測している。2025年にはAIエージェントが出現し、2026年にはコーディング業務が自動化され、2027年には全認知タスクで人間を上回るAgent-4が登場するという。
この変化はすでに現実となっている。Metaは2024年にエンジニア採用を77%削減し、コンピューターサイエンス専攻の就職率は89%から68%へ急落した。一方、若者世代は「所有から利用へ」「モノからコトへ」の価値観を示している。
しかし、この価値観変化の背景には経済的制約があるのではないか。車離れや旅行離れの真因を探ると、結局可処分所得が関係している可能性が高い。AIネイティブ世代の適応戦略は、理想ではなく必然だっ

Hiroshi Abe
5月19日読了時間: 8分


テスラ社イーロンマスクが仕掛けるスマートホームに関する最新情報:シンギュラリティ時代に見出す文化的な生活と本質的な豊かさ。デジタルとアナログの美しい共存とライフスタイル
テクノロジーの進化は、専門家の予測をはるかに超える速度で加速しており、シンギュラリティ(技術的特異点)が現実となる日は、もはや遠い未来の話ではありません。個人の価値観やライフスタイルに合った、多様な住まいの選択肢が求められるようになります。

Hiroshi Abe
4月30日読了時間: 25分


ホスピタリティ・ライフスタイル・エンターテインメント産業の境界と融合:数値を超えた投資価値の発見
【財務指標だけでは見えない真の投資価値】ホスピタリティ、ライフスタイル、エンターテインメント産業で成功を見極める5つの視点とは?文化的影響力から体験デザイン、コミュニティとの関係性まで、数字を超えた価値創造の源泉を探る。

Hiroshi Abe
3月31日読了時間: 15分


デジタル時代における都市型エンターテインメントの価値創造
都市型エンターテインメントビジネスとナイトライフ産業の構造的価値と今後の展望について、最新のデータと実務的な知見を交えて、少し解説してみたいと思います。

Hiroshi Abe
2月26日読了時間: 22分


Part-2【東南アジア市場への視点~活況を呈するフィリピン・マニラ~】変化を恐れず、世界が熱視線を送る新たな市場に挑戦する。
私がフィリピン、特にマニラに注目するのは、決して直感的な判断ではありません。近年、世界経済の舞台でフィリピンの存在感は確実に増しており、特にマニラの市場は成長のエンジンとして、世界中の投資家から熱い視線を集めています。

Hiroshi Abe
1月15日読了時間: 6分


Part-1【東南アジア市場への視点~活況を呈するフィリピン・マニラ~】変化を恐れず、世界が熱視線を送る新たな市場に挑戦する。
中国から東南アジア圏への新たな潮流を感じ始めたのは2014-15年頃でした。その頃から、中国経済の活力低下を予感していましたが、その後のパンデミック、不動産バブル、地方行政の混乱を経て、2022年からは遂に人口減少期に突入しています。

Hiroshi Abe
1月14日読了時間: 3分


今年はOASISが日本に来る
OASISの公演で生で聴きたかったのは、超有名な曲はまあもちろん横において、ノエルが歌う「The Masterplan」とリアムが歌う「I'm Outta Time」だった。どちらの曲も、オリジナル録音のサウンドミックスがあまり好きではなくオフィシャルビデオも、、

Hiroshi Abe
1月10日読了時間: 5分


世界の都市・ローカル市場(タイ・バンコク)
クローントゥーイ市場 世界中の都市を訪れたとき、私は地元食材が豊富なローカル市場を訪れることが多くあります。その中でもタイのバンコク訪問で立ち寄ったのが、クローントゥーイ市場という、バンコク最大規模かつ常設のローカル市場でした。 (今回「ですます調」で書いてます)...

Hiroshi Abe
2023年12月9日読了時間: 3分


GEROGE HARRISON(ジョージ・ハリスン)
昨日はジョージ・ハリスンの命日だったようだ。 2001年11月29日(58歳没)もう、22年も経っている。 ロサンゼルスで死亡したとのこと。 診断書には「転移性非小細胞肺がん」が死因と記載されていたらしい。 当初の死亡診断書には、ビバリーヒルズのコールドウォーター・キャニオ...

Hiroshi Abe
2023年11月30日読了時間: 2分
bottom of page