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音と振動が織りなす美味と体験価値〜サウンドバス、SPA、日本酒、そしてナイトラウンジまで
ウェルネス分野で注目されるサウンドバスが、ハリウッドセレブの間で広く愛用され、日本でも普及中。W大阪のフローティングサウンドバスなど、ライフスタイルホテルのSPAコンテンツとしても威力を発揮している。人体の70%以上が水分のため、音の振動が細胞レベルで代謝や治癒反応を促進する可能性がある。
食品・飲料業界では、チリのモンテス・ワインが24時間グレゴリオ聖歌を流してワイン熟成し品質向上を実現。日本酒造りでも杜氏が古歌を歌いながら攪拌する伝統手法が、麹菌や酵母の活動を科学的に活性化させている。
音の振動は水の分子配列を変化させ、微生物の生命活動に影響を与える現象は「サイマティクス」研究で解明されている。古代から現代まで人類は本能的に音の力を活用してきたが、現代科学がその効果を分子・細胞レベルで証明開始。
この発見により従来の味覚や嗅覚を超えた新しい感知システムの存在が示され、「味わう」行為の定義が変わる時代の到来を予感させる。

Hiroshi Abe
6月7日読了時間: 8分


時代へ向かう精神性『コモディティ化から離脱せよ』AI時代に融合するグランジカルチャーの反骨精神と反商業主義
ディズニーの実写版『白雪姫』の歴史的大惨敗と、東京で開催されるパティ・スミスの展覧会。一見無関係に見える二つの出来事が示しているのは、現代における文化的地殻変動の兆候だ。
現代のヒットチャート音楽に代表されるコモディティ化(独自性を失い、画一的な商品として大量生産される現象)に対し、人々は飽きを感じ始めている。特にAIカルチャーネイティブ世代は、マーケティングによって製造された完璧な商品ではなく、不協和音的で不完全な人間らしさを求めている。
1973年開業のCBGBから生まれたニューヨーク・パンクの「DIY精神」「反商業主義」「生のエモーション」は、1980年代後半のシアトル・グランジへと受け継がれた。そして今、これらの精神性がAI時代の新たな価値観と融合している。グランジとAIカルチャーは共に、メインストリームが作り上げた枠組みに対する破壊者として機能し、より本質的で人間らしいあり方を模索している。
音楽の選び方、ファッション、職業選択、生き方全般にわたって、コモディティ化から離脱する新しいグランジの進化版のような文化潮流が、今まさに育まれてい

Hiroshi Abe
5月25日読了時間: 12分
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