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コモディティ化を回避せよ:~日本人DJ×洋楽アーカイブ。「パティーナ大阪」ホテルと空間コンテンツ。ルイヴィトンとファレル。真正性への気づき~
パティーナ大阪「SONATA BAR & LOUNGE」で体験した、DJ・音楽文化を軸とした革新的な高級ホテル戦略。日本人DJ×洋楽アーカイブという文化現象に象徴される「節操のない(優れた)創造力」が、真正性と商業性のバランスを保ちながら新たな体験価値を創造している。
優れたDJは単なる音楽の再生者ではなく「文化の翻訳者」として、空間・場所・人・酒・時間を有機的に統合する。音楽が味覚に与える科学的影響や、日本酒の杜氏が古歌を歌いながら発酵を促進する伝統的智恵も、音と体験の深い関係を示している。
世界の高級・ライフスタイルホテル事例を分析すると、The Standard HotelsやAce Hotelsなどでは音楽プログラムを導入しているが、カペラホテルズのような最高級ブランドでの常設音楽空間は極めて稀だ。
現代の新世代旅行者は「手厚い重厚なおもてなし」から「ライトで哲学的な参加型体験」を求めている。大阪という「緩さ」を備えた風土で誕生したパティーナブランドは、日本独自の文化融合力が世界に示す「真正性への気づき」の象徴かもしれない。

Hiroshi Abe
6月12日読了時間: 21分


世界の都市・ローカル市場(タイ・バンコク)
クローントゥーイ市場 世界中の都市を訪れたとき、私は地元食材が豊富なローカル市場を訪れることが多くあります。その中でもタイのバンコク訪問で立ち寄ったのが、クローントゥーイ市場という、バンコク最大規模かつ常設のローカル市場でした。 (今回「ですます調」で書いてます) この市場はまさに東南アジアの食材市場というイメージそのもの。地元の多種多様な食材が一堂に会している光景は、そのままタイ・バンコク食文化のエネルギーを感じることができました。 市場内は、広大な敷地に野菜、果物、魚介類、動物の食肉、調味料など、食材の種類ごとにエリアが分かれています。日本人には馴染みのない食材も多く、グロテスクな肉片がコミカルに乱雑に陳列されているところも散見されました。血と肉が踊る生々しい環境には少し危険な気配が漂っていて、それは日本の市場とは異なる、タイ王国が持つ食文化の懐の深さが表れています。 私が興味津々なのは、食材の種類、陳列方法そして販売価格などはもちろんのこと、この市場に訪れる地元住民、専門業者、料理人そして屋台店主など、それら人々の表情やしぐさ、会話を観察す

Hiroshi Abe
2023年12月9日読了時間: 3分
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