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【第3回】HIを鍛えよう:「養分化現象の恐怖 - 私たちは既にAIに使われている」〜直感力と視点、想起と芸術的衝動。今駆け抜けるAI時代の自立革命
私たちが「AIを使っている」と思っている間に、実はAIに「養分」として使われているのではないか。この「養分化現象」とは、AIを便利に使うために提供するデータや行動パターンが、結果的にAIをより賢くし、最終的には私たち自身の代替可能性を高めてしまう現象を指す。
ChatGPTに質問するたびに思考パターンが学習され、SNS投稿がAIの感情分析に活用される。私たちは無自覚のうちに、自分たちを代替する技術の完成度を高めるための材料を提供し続けている。
この現象は半世紀以上前から予言されていた。藤子不二雄の「21エモン」(1968年)では、ボタンチラリ星の住民が機械に全てを委ねた結果、システム障害時に何もできなくなる様子が描かれた。アシモフの「最後の質問」(1956年)では、人類がAIに完全依存した結果の究極的帰結が示されている。
これらの洞察は現在のAI時代への警鐘でもある。だからこそHI(人間性知能)が重要になる。AIが過去のパターンを組み合わせるのに対し、人間には「生きた直感力」という全く違う能力がある。

Hiroshi Abe
7月14日読了時間: 8分
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