top of page
検索


時代へ向かう精神性『コモディティ化から離脱せよ』AI時代に融合するグランジカルチャーの反骨精神と反商業主義
ディズニーの実写版『白雪姫』の歴史的大惨敗と、東京で開催されるパティ・スミスの展覧会。一見無関係に見える二つの出来事が示しているのは、現代における文化的地殻変動の兆候だ。
現代のヒットチャート音楽に代表されるコモディティ化(独自性を失い、画一的な商品として大量生産される現象)に対し、人々は飽きを感じ始めている。特にAIカルチャーネイティブ世代は、マーケティングによって製造された完璧な商品ではなく、不協和音的で不完全な人間らしさを求めている。
1973年開業のCBGBから生まれたニューヨーク・パンクの「DIY精神」「反商業主義」「生のエモーション」は、1980年代後半のシアトル・グランジへと受け継がれた。そして今、これらの精神性がAI時代の新たな価値観と融合している。グランジとAIカルチャーは共に、メインストリームが作り上げた枠組みに対する破壊者として機能し、より本質的で人間らしいあり方を模索している。
音楽の選び方、ファッション、職業選択、生き方全般にわたって、コモディティ化から離脱する新しいグランジの進化版のような文化潮流が、今まさに育まれてい

Hiroshi Abe
5月25日読了時間: 12分


AIネイティブと可処分所得・日本全体と30年データから見る経済的制約・AIとデジタルカルチャーと「所有から利用へ」・変わりゆく時代の新たな価値観
テクノロジーの進化により情報とモノが溢れる現代、AIネイティブ世代の価値観変化は単純な世代論では説明できません。実は経済的制約が大きな要因として背景にあるのです。
30年間のデータ分析により、収入停滞と社会保険料・住居費・物価上昇の「三重の負担増」が若者だけでなく日本全体を圧迫していることが明らかになりました。東京一人暮らしの25歳の自由に使える金額は月約4万円。これが現実です。
特に注目すべきは「所有から利用へ」の流れ。これは理想的なライフスタイルの選択ではなく、経済的制約による必然でした。デジタル化の恩恵を享受する一方で、経済的基盤を不安定にし「所有できない」状況を作り出したのです。
時代の価値観はすでに変わってしまいました。アメリカのハイテク企業で起きている大規模リストラは予測ではなく現実です。明確な生き残り戦略は見えませんが、まずはこの変化を根底で理解することから始める必要があります。

Hiroshi Abe
5月20日読了時間: 8分
bottom of page